あと、1週間でSELECTSHOP AILA松ノ内店がCLOSEします。
株式会社AILAは、創業が2005年。 2025年の今年でちょうど創立20年になります。
そして、SELECTSHOP AILA 松ノ内店は、OPENして今年の11月で15周年となるところでした。
自分ながら20年と15年って一括りだと思えますし、、
ちょっと歴史的な重みってほどではないけど、その年月は軽く語れるものでもない気がします。
今、何を一番に思うかは、「よくぞここまで続いてきたな〜」と、いうこと。
我ながらびっくりします。
2005年に会社を創立して、
危機的な状況だったのは、「これまでずっと!」(笑)
だから今、思うのは、ほんまによくぞここまで続けて来られたなー。。
芦屋店もオープンしてから4年くらいは本当にお客様のご来店がなく、毎日毎日一人孤独に「今月末こそ店閉めるーー!」と店の奥で泣いていました。
それでもなんとか15年続いた。。
自分で自分を褒めてあげたいです!(笑)
というのは冗談で、
お客様と周りで励ましてくれた家族や友人や関係者の方々のサポートがあったからこそ、なんとかこれまで続けて来れたなーーと心よりの感謝の気持ちを実感する毎日です。
最近はありがたいことに、松ノ内店クローズまでに来店します!というお客様に毎日お越しいただいております🙏
「JR芦屋商店街の「顔」でもあったAILAがなくなるのは、本当に寂しい〜泣」 と言って泣いてくださるお客様のお言葉はどんなに心がゆさぶられ、ありがたいことか😂
そして同時に切なくもなります。
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日本や国際情勢もここ20年で凄まじく変化しました。
特にデジタル革新が甚だしい現代の時代の流れの速さは目を見張るものがあります。
1996-1997年の1年間、私は、NY, マンハッタンの超ど真ん中ミッドタウンに住んでました。
北へ5分歩くと、カーネギホールにセントラルパーク、東に5分歩くとロックフェラーセンター、南に行けば、タイムズスクエアという、西に行けばハドソン川。
マンハッタンでも最高のロケーションのところに1年住むという機会に恵まれていました。
そしてその頃、今思い返しても夢だったのではないかと思いますが、当時も今も現代美術館としては世界最高峰の「ニューヨーク近代美術館(MOMA)」にてインターンをするという世界でも最もラッキーな日本人の一人だったかもしれないのですが、なんと1年間MOMAに通勤する機会に恵まれました。
その時の住まいからMOMAまで徒歩10分。
おそらくインターンも含めたMOMAの職員の中でも、最も通勤時間が短いスタッフでした😂
当時、MOMAが収集するような現代美術は、今ほど、老若男女誰もが愛好するものではなく、一部の愛好家の方々に支持されるもので、MOMAも経営に色々と苦心されてる時期でもあったと思います。(今ではむしろ来館者多すぎて、展示会を開くにも来館者の数の捌き方に苦心されてるぐらいでしょうね)
当時は、(おそらく今も)MOMAでは、世界中から「International Internship 」に参加できる母国で芸術系の仕事をしてる人を世界中から募集して、他国の美術界とのパイプ繋ぎを図っていました。
私は、NYに行く前職で、百貨店系の美術館の学芸をしていたため、MOMAが募集する採用基準を満たしてるということで、本当に幸運にも選出されることとなりました。
夏の期間のみの「International Internship 」の募集で、38人中34国籍。
日本人2人の中1人。
たまたまのタイミングだったとは思いますが、私の人生を根本的に変革するくらいの幸運な機会でした。
他のインターンの皆さんの経歴も実に豊かで、スイス出身のカメラマン、イタリアで歴史的な建築の修復士、建築アーカイブ専門家、カトリック教会のステンドグラスの職人。
面白いくらい多岐に亘る経歴の人たちの集合体。
とっても良い経験をさせていただきました。
初めは夏の期間のみの1ヶ月のインターン期間で、1ヶ月後にはみなさん泣く泣く自国に帰って行ったのですが、私はその後も家族の都合でマンハッタンで住み続けられたので、そのままMOMAでのインターンも続けることができました💫
毎朝MOMAの職員ゲートを通って、自分の席があるオフィスに行く特別感。
MOMAの職員バッヂを毎日つける高揚感。
担当学芸員を探すため(まだその頃携帯が普及し始めた頃)ギャラリーに行って、 ピカソの「アビニョンの女たち」やマチスの「Dance」ルソーの「夢」、ミロの「Birth of the world 」の前を通ってウロウロ探したり、休憩に館内を散策したりという多幸感。
最高の贅沢な時間でした。
話が脱線しましたし、この話を書くと本当に長くなりますので続きを聞きたい方は会いに来てくださいね ♪
その頃、ドルはなんと86円。
日本と世界の格差は、完全に日本優位な時代でした。
その頃はかのロックフェラーセンターも三井地所が所有していました。
私たちの優雅な生活は日本円パワーがもたらしてくれた特別なご褒美機期間でもありました。
日本人はどこに行ってももてはやされ、国際的に重要なゲストというポジションでアメリカでも迎え入れてもらえました。
私みたいな小市民でも、世界中どこに行っても、それが叶った時代でした。
MOMAの展示会のオープニングレセプションにはPicassoのお孫さんも招待され、乾杯の一声を挙げるのは、当時のSONY の会長の大賀さんだったりもしました。
短い期間ではありましたが、日本全体が大きく強烈なインパクトの夢を見させてもらいました。
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何が言いたいか
「時代は急速に変わる。」 ということ
たったの30年で日本はここまで変わりました。世界も変わりました。
その中で皆様に支えられてAILAも20周年、松ノ内ショップ15年も続けて来れたのは、少しだけ私の誇りを高めてくれたと思います。
これからできることは、常に常に時代にフィットしていく方法を考えることのみです。
いかに軽やかに自分らしく生きていけるか。
今後はそこに焦点を置いて、より身軽で軽やかに自分自身もAILAも変わっていけたらな!と思っています😌
松ノ内店Closeまであと1週間!
ご来店お待ちしております!!!